フラメンコギターの左手


フラメンコギターの左手は、クラシックギターに比べ、特に変わっているところは少ないが、エレキ、アコギとはかなり違う。弦の違い(スティ-ル、ナイロン)もあるが、何といってネック、指板の巾が大きく、弦の間隔が広いので同じ押さえ方というわけにはいかない。注意すべき点を列挙すると次のようになる。

①人差指から小指まで、押弦は必ず”指頭”で行い、セーハのみ人差指を寝かせて複数の弦を押さえる。押さえるのはフレットの近くで、指の力は指板に対して、直角(90度)です。基本を守って練習しないと上達はないことを認識しください。それが上手くなる為の第一歩で、しかも鉄則です。

②フラメンコギターはスラーが多いので、しっかり練習してください。難しいテクニックではないのですが、スラーの音が明確でないとフラメンコにならないのです。

③クラシックに比べコードを押さえることが多いのでセーハが多くなる。また、フラメンコは素早いコードの移動が多いので初心者は、しっかり練習する必要があります。コードを押さえたままで右手のセコ、ラスゲアードで強い打弦を連続的に行なうので、しっかり押さえる必要がある。

④ネックを握ってはいけない。ネックに接触するのは親指の先だけである。教則本には洗濯バサミのようにと書かれてあるが、これは見た感じのこと(外見)で、親指に力を入れなさいと言うことではない。

⑤左腕、左肩の力を抜いてダラリと下げ、力を抜いたまま左手を上げてギターの指板を押さえる。腕・肩の力は抜いたままである。左肘の位置も注意してください。左肘はわき腹の近くにあるのが基本です。ローポジションを押さえる時は少し離れます。尚、パコ・デ・ルシアや有名ギタリストの動画を見るときは、左手の甲が見えていることに注意してください。そして貴方の左手を鏡に写してみてください。左手の甲が見えていますか。(勿論、押弦のパターンによって変わります。)

⑥左手の手首はネックの下にある。ほとんど指の力で押さえるが、手首や肘も少し参加している。

⑦親指の位置は概ね「中指の反対側」にある。コードにもよるが親指の位置が高くならないように気を付けること、前から親指が見えるというのは下手の証拠だ。人の手はサイズ、形に個人差があるので一概には言えないが、外人ギタリストの中には手が大きく、指が長い人がいて親指が見えることがあるが参考にしてはいけない。

⑧親指でネックを押してはいけない。親指は添えているという感じで力はまったく入れないというのが理想的な形です。

「フラメンコギターとクラシックギターはまったく別の世界と思ってください。」というのが、私の持論だが左手のテクニックはほとんど共通だと言っても良いではないだろうか。フラメンコギターはコードが決まっていること、指を大きく開いても届きにくいというパターンは、上級のクラシックギターにはあるが、フラメンコギターにはないのです。

※ リカルドのソレア
この動画には左手を後から撮影したシーンがあります。親指の位置を確認してください。

ギターのヘッドが左肩の高さになるように持つのが基本ですが、パコ・デ・ルシアのように脚を組んで弾くとヘッドの位置が若干低くなります。この場合、押さえにくい時は左肩を下げているようだ。


不明な点・間違いがあればメールで連絡してください。 メール